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Morio Co. ltd
CEO 森田 夏光

不動産イノベーションを実現し、日本を真に豊かにする

- CEO 森田 夏光

戦後、高度経済成長の波に乗り約40年間、我が国は世界の中で揺るぎのない経済大国として先頭を走ってきました。しかし近年、その栄光の日々は過去のものになりつつあります。驚くべき事に、今や一人当たりのGDPは世界でも30位付近まで落ちています。人々は希望を失い、漠然とした将来の不安を抱えています。日本は斜陽の時代を迎えたのです。世界はITの普及とAIの進化により、加速度的に変容しています。そのような中、次の時代を見据えた新たな国家繁栄のビジョンを示すことは極めて切実な課題となっています。 

ロンドン、パリ、ニューヨーク・・・私は欧米諸国の都市風景を目の当たりにした時の感動と驚きを忘れる事はできません。各々の街並みは歴史を感じる重厚な建築に彩られ、時代を超越した美しさを湛えていました。建物のデザインに統一性があり、魅力に満ちた文化を感じました。私は確信しました。これらの街並みはこれから幾年の月日が経とうとも、その価値が失われる事は無いであろうと。 


一方、日本の街並みに目を向けると、建物は総じて統一感に欠け無機質に感じられます。やはり2、30年で取り壊しと再建築を繰り返すスクラップ&ビルドの開発思想では、文化的・歴史的価値が醸成されるべくもないのです。戦後、グランドデザイン無きこの浅慮な開発思想は我が国の世界に誇るべき文化を破壊し、本質的価値の喪失へと向かわせたと言えるのではないでしょうか。「企業の儲けを追求した開発」と「真に国が繁栄するための開発」の違い。どちらが私たちを豊かにするのでしょうか? 

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